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今日の出来事 [ひとり言]

ここは今の所、別宅なのです。
本宅はこちら→http://telier.blog76.fc2.com/

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今日は冷たい雨。とても寒いです。ミーティングの為いつもより早めに事務所に行きました。午後一番で義母のヘルパーさんやデイサービス方達との打ち合わせの為に義母の家に行きました。その帰りの事です。

道路の反対側に黒い服のおじいさんがうずくまっていました。一瞬ホームレスかな?と思いました。数歩行き過ぎて振り返ると、まだその場所に居るのですが、生まれたての子牛の様に立とうとしていて立てない感じだったのです。

道路に手を付いて、雨でぬれて役だたなくなったぐちゃぐちゃの紙袋と、そこに最初は入っていたと思われるお弁当と、袋入りの乾麺を握っていたのです。乾麺は少し袋が破れて地面に麺が散らかっていました。思わず駆け寄って「大丈夫ですか?」と聞いたら、「・・・・」そりゃ、大丈夫じゃないですよね・・・「何処に行きたいの?」と聞いたら家に帰る所だと言います。だけど、家が判らなくなってしまった。と・・・・

駅の近くの銀行のATMに来たようです。おじいさんが立ち往生したここは最寄りの駅から東に健脚で歩いて10分程度の所です。帰ろうと思って歩いてきたらしいのですが、家の住所を聞くと、ハガキを持っていて、そこに書いてある住所だと言いました。そこは、駅から北へ健脚で歩いて25分位の所。単純に考えても、ここから健脚で40分位はかかる。おじいさんの様子だといつ帰りつけるか判らない・・・よく歩いてきたなぁと・・・

こっちは方角が違うと伝え、一度駅に戻ろうかと促しました。そこへお巡りさんが2人自転車で通りかかりました。先に気付いたおじいさんは、お巡りさんを呼び止めて、道が判らなくなったと言いました。私も一緒にその時点で判った状況を伝えました。その間、私が持っていた紙袋の中身を直接パックに入れて、紙袋をあげたりしたのですが、おじいさんが傘を持っていなくて、結局紙袋はまた濡れてヨレヨレになってしまいました。傘を2本持っていたので1本貸したのですが、傘もうまくさせませんでした。

バッグを探したら、ビニールの風呂敷状のものがあったので、紙袋の代わりにこれで包んだらと、手ぶらで暇そうなお巡りさんに渡しました。お巡りさんはおじいさんの、持っていたものをそれで包んだのですが、最初に破れた濡れてびしょびしょの紙袋も一緒にしたので、あげた紙袋は更にびしょびしょに。
しかも、斜めに風呂敷を包む様にはせず、隣同士の角隅同士を結んだので、横からするりと物が抜けてしまいました。おじいさんは手には怪我をしていました。私はバンドエイドを持っていたのでそれをはりましたが、手より足の方が痛いみたいで、ちゃんと立てない状態です。大丈夫と言っている手の傷を見ても、転んだのかもしれません。

その間お巡りさん達は、そんな状態のおじいさんを見ても、パトカーを呼ぶでもなし、駅まで行けば、おじいさんの家の方への電車があるからそれに乗れと言っていました。おじいさんはお金を持っていなくて、300円しかないし、駅まで歩いては行けそうにないと言いました。お巡りさん達は300円あれば電車に乗れるから。と。

私はてっきりお巡りさんはパトカーを呼んで送ってくれるかと思ったのだけど、そんな事はしてくれないのですね。私はおじいさんとは面識がなく、通りすがりの者だとも言いました。でも、町を巡回していたこのお巡りさん達に、何かしてあげよう、あげたいという気持ちは何も感じられませんでした。駅まで歩けそうにないおじいさん、私は困ってしまいました。

でも、運よくそこにタクシーが通ったので、拾っておじいさんを送り届ける事が出来ました。いつもタクシーなんて見た事のない道です。ホント、ラッキーでした。そう言えば今日の星占い、ラッキーの1番でした。

降りる場所もマンションの前まで行かないと判らない状態でした。タクシーの運転手さんも一緒に場所を探してくれました。

大きな警察署のすぐ前のマンションでした。住所を確認したお巡りさん達なら、警察署の近くだと直ぐに判ったはずだし、おじいさんもそう言って居たのです。でも、そこに連絡してパトカーで迎えに来て貰えるように手配はして貰えないのですね。民間人が助けて欲しいと言っても、直ぐに命にかかわらなさそうだと何もしてくれない事が判り、かなりショックでした。命にかかわる事なら何かしてくれるのかどうかはその場になってみないと判らないですね。

タクシーでマンション前に着いて自分の家が見えて降りる時、おじいさんは「こんなにして貰ってありがとうございました。」と言い、振り向いて私を見て、他にも何か言いたそうにしていました。言葉が見つからなかったみたいで、ボソッと「こんな親切な人がまだ居たんだぁ・・・・」と呟いて降りて行きました。

たまたま私は、許す時間があったし、タクシー代は少しかかってしまったけど、私の出来そうな事だったので送って行けました。私にできる事なのに、お巡りさんは2人も居て、もう少し何か出来なかったのかな・・・

これから高齢者が増える中で、例えば、一人暮らしの義母がこんな風になった時、誰も助けてくれなかったらと思うと、怖いです。何かそういう仕組みは作れないのかな。私には、お巡りさん達の態度が、全く他人事で、拘わりたくないオーラ満載で、事務的にすら見えず、とても不親切に見えました。町を巡回しているお巡りさんに出来る事はホントに無かったのかな。。。。。

会社への帰り道、なんだかとても切なくなってしまいました。今日はその事が頭から離れず、あのまま私が通らなくても、きっと誰かが助けてくれていたと思うけど、最後に言ったおじいさんの一言、「こんな親切な人がまだ居たんだぁ・・・・」がトゲの様に心に突き刺さっています。


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トリエル

ネオ・アッキーさん
niceをどうもありがとう♪
by トリエル (2015-02-04 06:09) 

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